どうですか。９月に入ってもこうして毎日書いてますよ、私！！今は締め切りにも稽古も終われていないからね！みなさまお元気ですか？
今日は、高校生の教えに行って鬼スピードで芝居の半分のブロッキングをつけた後、KIDS公演の稽古に行って本読みをしました。
稽古は楽しい。演出は楽しい。
稽古終わりに、かつての教え子から連絡が入り急遽会うことに。SNSで繋がっているとはいえ、彼らと実際に会うのは７、８年ぶり。高校生だった子が大人になっている！！！！！衝撃！！！！！
保科さん会いましょう！と言ってくれる生徒やかつての教え子はいても、
ほぼ実現しません。
私からは、よっぽど仲良くなった子じゃないと個人的に会おうと誘うことはない。
だって、先生から声が掛かったら断りにくいし、
断りたいのに断れなかったらかわいそうだし、
久々だったら私のこと覚えてるかわからないし。
人は私のことを覚えていない、または覚えているはずがない、という考えが根強いです。
だって世の中の人は忙しいし、みんな日々たくさんの人と出会って仕事するでしょう？
私のことなんて覚えてないよ。
と、いつも思っている。
それも、かつての生徒に声を掛けない理由のひとつです。
かつての共演者とかご一緒した方とかもそうだなぁ。
エヌワイの知り合いとか、学生時代の友達とかも、私のことなんて覚えてないだろうって基本思ってる。
から、人が私を覚えてた時に、ものすごく驚きます。
感心すらする。
へぇ私のこと覚えててくださったんですかすごいですねぇ！くらいのことは口から出ます。
自分は地味だという認識もあるからだと思います。
よくこんなんで俳優やってたなぁ！！！！！
で、今日の帰り道にそのかつての教え子に私のことなんてよく覚えてたね、って言ったら、
保科さんにとっては１００人いる教え子の一人でも、
僕らにとっては青春の１ページです、
って言われて、ものすごい衝撃を受けました。
こんな素敵なことがスラスラ口から出てきたことにも衝撃だったし、
そんな風に思ってもらえてたことにも衝撃だったし、
自分は自分の仕事を全うしてただけだったのに演劇を通してこんな風に人と繋がれていた、繋がれることをしていたのだということにも衝撃だった。
今まで、教え子は私を通り過ぎていくものだ、と思っていました。
一過性っていうのかな。
留まらないんだよ、生徒ってさ。
基本は、ある時期クラスに通ってくれて、しばらくしたら離れていく。
それは、仕事が忙しくなったり、違う先生のところへ行ったり、レッスンに興味なくなったり、理由はひとそれぞれだけど。
だから、一人ずつに感情移入しすぎないように気をつけているのです。
いつかは去っていく人たちだから。
いや、良いのよ、去って行って良いの、去っていくものなの、
どんな学びだって、一箇所に止まらずに色々なところで学ぶべきなのよ、
だから、通り過ぎて行くのよ、みんな。それで良いの。
とはいえ、ずっと通ってくてれてる子とかは、そりゃあ個人的にも色々な想いがありますよ、なんとかして、仕事が取れるよう手を尽くしてあげたいって。
でも、基本は、感情移入しない、肩入れしすぎない。
だって、突然来なくなったりするんだよ、生徒さんってさ。
しばらく休みます、なんてわざわざ丁寧に連絡してからクラスに来なくなるような
律儀な生徒さんなんてほんのひと握り。
いや、全然良いの、それは彼らの自由だし、彼らの勝手なの、
クラスに来るも来ないも。私のクラスを受けるも受けないも。
会社でも劇団員でもないからさ、なんの約束も契約もないから、自由なの。
連絡だってしなくて良いの、本当は。
でもやっぱりさ、演技を教え、相談事を聞き、成長を促し、共に時間を過ごしていた生徒さんが突然パタッと来なくなるのは、少なからず、
どうしたのかなと気になるし、元気なら全然良いんだけど、
まとにかく、いつからか、ある程度の距離を置くことにしたんですよ。
いや、全然距離置けてないこといっぱいあるよ、だってやっぱり人間同士の付き合いだもの。
でも、だから、こうして（話がようやく戻ってきたよ）かつての生徒さんが
私を思い出して連絡をくださるというのは、
本当に本当に驚いたし（個人メッセージで連絡貰って宛名まで書いてあるのに、
騙されてると思って最初疑ってたんだよ）、
なんだかとても照れくさくて、
そして嬉しいもんだなぁって素直に思いました。
だって、７、８年ぶりだよ！！！！！
思い出して下さるだけでも嬉しいよ。
生きていれば。頑張っていれば。
こんなこともあるんだなぁって胸いっぱいになった夜でした。良い夜でした。
